04/04/2026
木に咲く蓮華のような、ワインレッドの木蓮が春の空をやわらかく彩り、
足元には、万葉の時代から親しまれてきた白椿が、静かに花をひらいています。
この季節になると、どうしても桜ばかりがもてはやされますが、
ふと足を止めてみれば、声高に主張せずとも、確かにそこに在る花々の美しさに気づかされます。
華やかさを競うわけではありませんが、大和の地に重ねられてきた歴史の色合いは、どこか奥深く、じんわりと心に残ります。
桜井の春を歩いていると、
ふと、いにしえの誰かと同じ景色を見ているような気がして、
言葉にならない静けさに包まれるのです。