06/08/2026
済渡寺の梵鐘は、明和4年(1767年)、この境内で鋳造されました。溶けた金属に、参列した人たちがかんざしを投げ入れたと伝わっています。
その鐘が、第二次世界大戦中に強制供出されました。武器にするためです。
けれど、この鐘は溶かされませんでした。広島市東区の覚法寺にそのまま残され、あの日、広島にありました。
戦争に出された梵鐘は、そのほとんどが戻っていません。溶かされるか、行方が分からなくなるからです。焼かれず、失われず、しかも元の寺へ帰ってきた鐘は、ごくわずかしかありません。
済渡寺の鐘が新見に戻ってきたのは、昭和57年(1982年)。戦後37年が経っていました。
いま鳴っているのは、その音です。
鐘楼はどなたでもついていただけます。
81年前を思いながら鐘をついてみてください。
音は、遠くまで届きます。
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