04/04/2014
今日は、歴史的に重要な八坂神社の石燈篭とお手水石について紹介します。
皆様方は、「盃状穴」(ハイジョウケツ)と言う言葉をご存じですか。
わたしども勉強不足で先日まで知りませんでした。3月中旬に一人の男性参拝者から石燈籠の穴がどの様な理由で空いているのかという質問がありました。明確な理由をお答えることが出来ませんでした。
後日、そのことが気になって調べてみたところ、その穴は「盃状穴」ということが分かりました。
前置きはさておき、「盃状穴」について説明します。少し長くなりますのでよろしくお願いします。
「盃状穴」とは、石に穿(うが)たれた盃状(さかずきじょう)の窪み穴のことであります。
この穴は、西日本一帯で、寺社の境内などにある石燈籠の台石・手水鉢・石段・石橋などの建造物や特定の岩によく見られるといいます。しかし、石仏石塔に関しては特に見られないようであります。これは恐れ多くも信仰の対象物を傷つけないためではないかと思われます。
この「盃状穴」の信仰は江戸時代には盛んであったようでありますが、明治以降の石造物には盃状穴があまり見られないことから、明治以降なると何故か衰退したと推定されます。(≪石造物にみられる謎の「盃状穴」≫から引用しました。)
では、何のために石燈籠等に「盃状穴」を空けたのでしょうか。
高座神社(タカクラジンシャ)のホームページに次のように紹介されています。一部を紹介します。
≪今日では五穀豊穣、所業繁栄、延命長寿、無病息災の社として参拝されております。そしてその証が盃状穴として残っています。盃状穴とは、先人の人達が悩み、苦しい時神社に参拝し祈りを捧げさらに「願」を掛けて祈りました。手水鉢や灯篭の台石や階段の踏石等に「ノミ」で穴をあけ、祈ったといわれており、又、その穴に油注ぎ祈ったとも言われております。石に盃状の穴が今日まで残り先人の深く篤い祈りの証であり、盃状穴のある神社としてご参拝下さい。≫
以上のように歴史的にも価値のある「盃状穴」が八坂神社にも現存していたことは、先人が当神社を篤く信仰していたことの証であることに驚きました。この歴史的な「盃状穴」を後世に確実な手段をもって伝承していかなければならないことを認識しました。
ちなみに、盃状穴のある石造物は、石燈籠4基、お手水石1基 計5基あります。興味のある方は是非、当社に参拝してください。
このように長く記述しましたが、何かございましたらご意見をいただけたら幸いです。