24/05/2026
今日は「聖霊降臨日(ペンテコステ)」でした。
聖霊の力によって、これからもイエスさまと共に神の国の働きに励むことができますように。
2026年5月24日
ペンテコステ聖餐礼拝
使徒言行録2章1−11節
「神の偉大な業を語る」
今日は「聖霊降臨日(ペンテコステ)」です。今年の教会の暦では、4月5日が主イエス・キリストの復活日(イースター)でした。そのイースターから五十日目が、今日「聖霊降臨日(ペンテコステ)」です。「ペンテコステ」というのは、新約聖書が書かれたギリシャ語で「五十」という意味です。今日の聖書箇所、使徒言行録2章1節で、「五旬祭」と訳されている言葉が「ペンテコステ」です(英語では「Pentecost」)。「五旬祭(ペンテコステ)」の日に起きたということで、「聖霊降臨」の出来事が「ペンテコステ」と呼ばれるようになりました(「ペンテコステ」という言葉自体に「聖霊降臨」という意味はありません)。
今日、「聖霊降臨日(ペンテコステ)」は、教会が誕生した日でもあります。使徒言行録2章41節に「ペトロの言葉を受け入れた人々は洗礼を受け、その日に三千人ほどが仲間に加わった。」とあります。5月11日は千葉北総教会の創立記念日ですが、ペンテコステ、聖霊降臨日は、イエス・キリストを救い主と信じる「信仰共同体としての教会」が誕生した日です。
主イエスの誕生を祝うクリスマス、主イエスの復活を祝うイースターと並んで、聖霊降臨日(ペンテコステ)は、キリスト教会では大切な日です。ペンテコステ(聖霊降臨)の出来事が起こらなかったら、クリスマスもイースターも祝われていなかったかもしれません。救い主イエス・キリストの誕生と復活を伝えるために、使徒たちの上に降ったのが聖霊です。聖霊が与えられた弟子たちは、救い主イエス・キリストの誕生と復活を人々に伝え、そして、そのクリスマスとイースターの出来事は世界中に伝えられました。そして、今、世界中で、クリスマスとイースターが祝われています。
主イエスが復活されてから五十日目の五旬祭、主イエスが昇天されてから十日後のペンテコステの日に起こった聖霊降臨の出来事、場所は「エルサレム」です(使徒言行録2章5節)。その様子が使徒言行録2章に記されています。
2-4節 「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」
主イエスの誕生の出来事(クリスマス)は、静かにひっそりとしたものでした。主イエスの復活の出来事(イースター)もそうです。しかし、聖霊降臨の出来事(ペンテコステ)は、主イエスのご降誕と復活とは対照的に、ダイナミックで、大勢の人の前で起こりました。激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、人々が座っていた家中に響き、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。さらに、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。彼らが何を語っていたのかといいますと、11節に「神の偉大な業」を語っていたとあります。
11節 「ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」
聖霊に満たされた人々が、様々な国の言葉で、神の偉大な業を語りだした。それが五旬祭、ペンテコステに起きた出来事です。神の偉大な業、父なる神様が、御子イエス・キリストをこの世界にお遣わしになった「クリスマス」の出来事、そして、父なる神様が、御子イエス・キリストを十字架に架け、よみがえらせたイースターの出来事。聖霊によって、その神の偉大な業が様々な国に伝えられ、様々な国の言葉で、神の偉大な業が語られ、神様がたたえられる。これから起こる福音の世界的な広がりを予告する出来事です。聖霊によって、様々な国の言葉で、神の偉大な業が語られ、神がたたえられる。聖霊降臨日の今日、今まさに全世界で起きている出来事です。
世界ウィクリフ同盟という聖書翻訳を中心に行なっている団体があります(日本にも日本ウィクリフ聖書翻訳協会があります)。ウィクリフというのは、14世紀に聖書を英語に翻訳した宗教改革の先駆者のような人です。世界ウィクリフ同盟によりますと、2025年8月の時点で、「世界の言語数:7,396言語、世界の総人口:約81億人、聖書全巻:776言語、新約聖書のみ:1,798言語、分冊等のみ:1,433言語、聖書翻訳を進める必要がある:544言語」「2025年8月で、すでに何らかの形でみことばが訳されている言語数は4,007言語なりましたが、聖書全巻が訳されている言語数は776言語のみで、約19億人の人々が話す6,620言語には、まだ聖書全巻が訳されていません。」だそうです。
日本ウィクリフ聖書翻訳協会ホームページ
https://www.wycliffejapan.org/2025/09/blog-post_3.html
2009年にプロテスタント日本宣教150年ということで、さまざまな集会が開催されました。1859年に、長崎と横浜(ヘボン式ローマ字のヘボン)にプロテスタントの宣教師が到着したということで、その年から日本でプロテスタントの宣教が始まったとされていますが、その13年前、1846年に、ベッテルハイムという人が、琉球で伝道を開始したということで、その時から日本でのプロテスタント宣教が始まったのだと考える方もおられます。いずれにしましても、今年でベッテルハイムの琉球伝道が始まって、180年になります。ちなみに、日本で最初に、プロテスタントの牧師になったうちの一人が、かつて印西の大森にあった大森長老教会に赴任した戸田忠厚(1851年 - 1922年5月26日)です。
日本聖書協会のホームページ(https://www.bible.or.jp/know/know16.html)には、ベッテルハイムの琉球伝道に関して、このような説明があります。
ベッテルハイムは、ハンガリー人であるが、英国人の妻の国籍に入った医師であり、英国の琉球海運伝道会の命を受け琉球に派遣された。1846(弘化3年)年5月1日、彼は妻と子供3人の家族を伴い那覇に着いた。琉球では迫害に会いながら、「路加傳福音書」(ルカ)、「約翰傳福音書」(ヨハネ)、「聖差言行傳」(使徒言行録)、「保羅寄羅馬人書」(ローマ書)を翻訳、1855(安政2年)年香港で出版した。
ベッテルハイムはもともとユダヤ教のラビになるために勉強をしていたそうですが、彼が洗礼を受けたのは、沖縄に到着する6年前だったようです。35歳で、3人の子どもを連れて、はるばる沖縄まで伝道のためにというのは、そうとうな覚悟だったと思います。
今からちょうど100年前の1926年、ベッテルハイムの沖縄到着80年を記念して、ベッテルハイムの記念碑が沖縄に建てられました。その事業に、渋沢栄一さんが協力したそうです。
渋沢栄一記念財団ホームページ
https://www.shibusawa.or.jp/eiichi/yukarinochi/topic/J-0645.html
福音を伝えたいという思いをもって、琉球へと向かい、福音を伝えるために聖書を翻訳したベッテルハイムですが、180年後の現在、神の偉大な業が語り継げられて、今日、日本各地で喜びの礼拝がささげられています。聖霊は福音の「言葉」を届けますが、それだけでなく、福音を伝えたいという私たちの「思い」も一人一人に届けてくださるのだと思います。
今から約2000年前に、主イエスの弟子たちに与えられた聖霊、主イエス・キリストを信じる私たちも同じ聖霊が与えられています。誰に何をどのように伝えれば良いのか、自分にできることを日々、祈りの中で教えていただきながら、語る言葉を聖霊によって与えていただきたいと願います。最後に、マルコによる福音書13章10-11節の主イエスの言葉を聴いて終わります。
マルコによる福音書13章10-11節
しかし、まず、福音があらゆる民に宣べ伝えられねばならない。引き渡され、連れて行かれるとき、何を言おうかと取り越し苦労をしてはならない。そのときには、教えられることを話せばよい。実は、話すのはあなたがたではなく、聖霊なのだ。