Spirit of Jesus Church, Ehime

Spirit of Jesus Church, Ehime Ko 236, Nagasawa, Imabari-shi, Ehime-ken, 7991527 JAPAN
EHIME IESU NO MITAMA KYOKAI (Spirit of Jesus Church, Ehime)

05/10/2025

俵 万智 選

 2025・10・6

  「ズッキーニ一本」というレシピでは
  想定してぬような大きさ
                 堺市 一條 智美

(評) よくレシピで見かける「⚪️⚪️一個」「⚪️⚪️一本」という
  材料の分量。わかりやすいが、厳密ではない。それを逆手にとって、
  目の前のズッキーニの規格外の大きさが、うまく表現された。

  穴埋めの問題として十代を
  鉛筆転がしただ生きていた
                 横浜市 友常 甘酢

(評) 穴埋め問題に創造性は必要ない。生き方を押し付けられ、また
  適当に従ってしまったという感覚が伝わってくる。切実な比喩だ。

  雨雲はスマホ画面にやって来る
  窓から見える空より早く
                 倉敷市 中路 修平

(評) 天気を知るアプリが、ひと足先に教えてくれる。便利さと実感
  のズレは、今や日常のもの。スマホ画面が架空の窓のようで面白い。

 2025・9・29

  かまぼこの賞味期限があの人の
  誕生日とかまだ思うんだ
                 伊勢市 藤田 ゆきまち

(評) 機械的に印字された賞味期限。それが見覚えのある日付だった。
  結句から伝わる、自分自身に呆れる感じが、せつない。未練は、
  理性では割り切れないものなのだ。

  鯨から生まれるようにビルを出て
  季節の継ぎ目にちょっとつまずく
                 東京都 無地 ムジカ

(評) 大きなビルの比喩として使われた鯨が、大都会という大海を
  想像させて効果的だ。守られていたビル(という胎内)よりも、
  自然界はやや荒れ模様である。

  三日月をぎっちり詰めて
  満月に焼き上げていく鉄鍋餃子
                 高島市 くらたか 湖春

(評) 餃子を焼く様子が、三日月と満月というつながりのある比喩で、
  楽しく的確に伝わってくる。「に」が時間の経過を担って巧い。

28/09/2025

俵 万智 選

 2025・9・29

  かまぼこの賞味期限があの人の
  誕生日とかまだ思うんだ
                 伊勢市 藤田 ゆきまち

(評) 機械的に印字された賞味期限。それが見覚えのある日付だった。
  結句から伝わる、自分自身に呆れる感じが、せつない。未練は、
  理性では割り切れないものなのだ。

  鯨から生まれるようにビルを出て
  季節の継ぎ目にちょっとつまずく
                 東京都 無地 ムジカ

(評) 大きなビルの比喩として使われた鯨が、大都会という大海を
  想像させて効果的だ。守られていたビル(という胎内)よりも、
  自然界はやや荒れ模様である。

  三日月をぎっちり詰めて
  満月に焼き上げていく鉄鍋餃子
                 高島市 くらたか 湖春

(評) 餃子を焼く様子が、三日月と満月というつながりのある比喩で、
  楽しく的確に伝わってくる。「に」が時間の経過を担って巧い。

 2025・9・22

  吹かれない父のホルンは冷たくて
  ただ運ばれてゆく春の風
                 東京都 石井 しい

(評) 何らかの事情で吹かれなくなったホルン。遺品だろうか。
  冷たいのも運ばれてゆくのもホルンなのだが、どこか父その
  もののように感じられる。その重ね合わせが見事だ。下の句の
  句またがりが切なさを強く響かせる。

  まだついてない嘘は嘘のたまご
  胸の中のぷちぷちをつぶす
                 仙台市 石川 初子

(評) この卵が孵ったら、嘘が生まれてしまう。一つ一つ確認する
  ような下の句が面白い。ニワトリの卵ではなく、魚卵のイメージだ。

  ガス灯や帰る場所などなかったら
  迷子にならずに済んだでしょうか
                 東京都 境 千尋

(評) なまじ目的地があるから迷子になるのではという問いかけに
  ハッとさせられる。物語めく舞台装置としてのガス灯が効いている。

21/09/2025

俵 万智 選

 2025・9・22

  吹かれない父のホルンは冷たくて
  ただ運ばれてゆく春の風
                 東京都 石井 しい

(評) 何らかの事情で吹かれなくなったホルン。遺品だろうか。
  冷たいのも運ばれてゆくのもホルンなのだが、どこか父その
  もののように感じられる。その重ね合わせが見事だ。下の句の
  句またがりが切なさを強く響かせる。

  まだついてない嘘は嘘のたまご
  胸の中のぷちぷちをつぶす
                 仙台市 石川 初子

(評) この卵が孵ったら、嘘が生まれてしまう。一つ一つ確認する
  ような下の句が面白い。ニワトリの卵ではなく、魚卵のイメージだ。

  ガス灯や帰る場所などなかったら
  迷子にならずに済んだでしょうか
                 東京都 境 千尋

(評) なまじ目的地があるから迷子になるのではという問いかけに
  ハッとさせられる。物語めく舞台装置としてのガス灯が効いている。

 2025・9・15

  二本でも花束なんだと君が云う
  新居の家具はカラフルにする
                 東京都 やすふじ まさひろ

(評) 「二本でも花束」と言えるのだから「二人いれば私たちは花束」
  なのだ。よって花瓶としての新居に置く家具は、カラフルにする。
  「云う」「する」の二つの動詞がリズミカルで、弾む気持ちを伝えて
  くれる。

  忘れものばっかしている
  ほんとうに忘れたいものはそのままなのに
                 東京都 森下 治生

(評) うっかり者の自分にツッコミを入れながら ふっと漏れる本音が
  切ない。

  AI が作ってくれた来年の
  カレンダーには五月がなかった
                 所沢市 里見 修一

(評) 単純なミスだろうか。最近のAI は、こちらの情報を蓄えて
  対応してくれるとも聞く。ならば、自分が五月を避けたい気持ちを
  見透かされたのかもしれない。

14/09/2025

俵 万智 選

 2025・9・15

  二本でも花束なんだと君が云う
  新居の家具はカラフルにする
                 東京都 やすふじ まさひろ

(評) 「二本でも花束」と言えるのだから「二人いれば私たちは花束」
  なのだ。よって花瓶としての新居に置く家具は、カラフルにする。
  「云う」「する」の二つの動詞がリズミカルで、弾む気持ちを伝えて
  くれる。

  忘れものばっかしている
  ほんとうに忘れたいものはそのままなのに
                 東京都 森下 治生

(評) うっかり者の自分にツッコミを入れながら ふっと漏れる本音が
  切ない。

  AI が作ってくれた来年の
  カレンダーには五月がなかった
                 所沢市 里見 修一

(評) 単純なミスだろうか。最近のAI は、こちらの情報を蓄えて
  対応してくれるとも聞く。ならば、自分が五月を避けたい気持ちを
  見透かされたのかもしれない。

 2025・9・8

  東京はすぐに電車が来る街で
  きみを見送る隙もなかった
                 大和郡山市 大津 穂波

(評) 地方都市なら30分くらい電車を待つのは珍しくない。その時間が
  二人の関係をはぐくむこともある。東京を否定するわけではないが、
  便利が必ずしもいいとは限らないことが、切実に伝わってくる。

  留守番の子ヤギがドアを開けるから
  ダッシュで行くわ夏のセールへ
                 碧南市 江原 冬莉

(評) 上の句が「ダッシュで行くわ」を導く序詞として機能している。
  グリム童話を活用しながら、説得力があって面白い。

  入れ替えると言えば気持ちの風であり
  恋の記憶の部屋ふきぬける
                 大野城市 亀田 巧

(評) 気持ちを入れ替えようと思って気づく。つまり気持ちは風
  なのだと。換気するように恋を見送る下の句が悲しくも爽やかだ。

07/09/2025

俵 万智 選

 2025・9・8

  東京はすぐに電車が来る街で
  きみを見送る隙もなかった
                 大和郡山市 大津 穂波

(評) 地方都市なら30分くらい電車を待つのは珍しくない。その時間が
  二人の関係をはぐくむこともある。東京を否定するわけではないが、
  便利が必ずしもいいとは限らないことが、切実に伝わってくる。

  留守番の子ヤギがドアを開けるから
  ダッシュで行くわ夏のセールへ
                 碧南市 江原 冬莉

(評) 上の句が「ダッシュで行くわ」を導く序詞として機能している。
  グリム童話を活用しながら、説得力があって面白い。

  入れ替えると言えば気持ちの風であり
  恋の記憶の部屋ふきぬける
                 大野城市 亀田 巧

(評) 気持ちを入れ替えようと思って気づく。つまり気持ちは風
  なのだと。換気するように恋を見送る下の句が悲しくも爽やかだ。

 2025・9・1

  返信は来るがぼくへの質問はなくて
  窓から月を見ている
                 上尾市 関根 裕治

(評) 淡く失恋を自覚した歌。相手から僕へ聞きたいことは特に
  ないらしい。知りたいと思うのが恋だとしたら、残念ながら
  脈なしだ。こちらから月は、はっきり見えるのに、月の視界に
  僕はいないのである。

  庭先より上がり込むごと
  月曜は文芸面より開く新聞
                 横浜市 山田 知明

(評) 普段は一面という正面玄関から新聞を読む。けれど歌壇
  俳壇のある月曜は別だ。庭先というユニークな表現に親しみ
  がこもる。

  甘くない苺をジャムにするように
  きみに会えない時間をつぶす
                 富士見市 松本 尚樹

(評) 会えるなら、すぐにでも会いたい。甘い苺をそのまま食べる
  ように。「つぶす」が苺と時間の両方に掛かるのが表現の工夫だ。

01/09/2025

俵 万智 選

 2025・9・1

  返信は来るがぼくへの質問はなくて
  窓から月を見ている
                 上尾市 関根 裕治

(評) 淡く失恋を自覚した歌。相手から僕へ聞きたいことは特に
  ないらしい。知りたいと思うのが恋だとしたら、残念ながら
  脈なしだ。こちらから月は、はっきり見えるのに、月の視界に
  僕はいないのである。

  庭先より上がり込むごと
  月曜は文芸面より開く新聞
                 横浜市 山田 知明

(評) 普段は一面という正面玄関から新聞を読む。けれど歌壇
  俳壇のある月曜は別だ。庭先というユニークな表現に親しみ
  がこもる。

  甘くない苺をジャムにするように
  きみに会えない時間をつぶす
                 富士見市 松本 尚樹

(評) 会えるなら、すぐにでも会いたい。甘い苺をそのまま食べる
  ように。「つぶす」が苺と時間の両方に掛かるのが表現の工夫だ。

 2025・8・25

  五時十五分の長針われを乗せ
  約束の五時半を目指せり
                 東京都 富見井 高志

(評) 日常の一コマから生まれたファンタジー。針の先に乗って
  90度下まで運ばれるという大胆な空想は、その約束への期待感
  をも伝えてくれる。

  もう全部夏のせいにして
  君のことなんか忘れて海へ行こうか
                 大和郡山市 大津 穂波

(評) 海へ行くのは一人か、二人か。結句の解釈が分かれる歌だが、
  私は「君と二人」が面白いと思う。やけくそのように御破産にして、
  一からやり直そうというのだ。

  なにもかもうまくいかない午後だけど
  麦茶の氷がひとつ笑った
                 高知市 矢田 敬之

(評) 氷が溶けるときのカラン・・・という音を「笑った」と思える
  なら、きっと大丈夫。読む者をも励ましてくれる一首だ。

24/08/2025

俵 万智 選

 2025・8・25

  五時十五分の長針われを乗せ
  約束の五時半を目指せり
                 東京都 富見井 高志

(評) 日常の一コマから生まれたファンタジー。針の先に乗って
  90度下まで運ばれるという大胆な空想は、その約束への期待感
  をも伝えてくれる。

  もう全部夏のせいにして
  君のことなんか忘れて海へ行こうか
                 大和郡山市 大津 穂波

(評) 海へ行くのは一人か、二人か。結句の解釈が分かれる歌だが、
  私は「君と二人」が面白いと思う。やけくそのように御破産にして、
  一からやり直そうというのだ。

  なにもかもうまくいかない午後だけど
  麦茶の氷がひとつ笑った
                 高知市 矢田 敬之

(評) 氷が溶けるときのカラン・・・という音を「笑った」と思える
  なら、きっと大丈夫。読む者をも励ましてくれる一首だ。

 2025・8・18

  パン・レタス・ハム・レタス・パン 回文のように重ねていく
  ハムサンド
                 豊中市 葉村 直

(評) サンドイッチを作る手順を、具体的な単語でシンプルに
  可視化した上の句。生き生きと語呂もいい。加えて回文という
  見立てが、なんとも楽しく、言葉のサンドイッチを味わう気分だ。

  ラーメンをゆっくり啜る弱くも
  たくさんあるといい命綱
                 東京都 石川 真琴

(評) ラーメンを食べるというようなささやかなことも、
  心は救われる。そんな小さな自分への励ましを、たくさん持つ
  ことの大切さ。細いものが縒り合わさって太い綱になる。

  一拍に音符つめこむようにして
  伝えたかった待ってごめん違うの
                 東京都 葉山 あも

(評) 結句にまさに詰め込んでいるところが工夫だ。
  上の句の体現となっていて面白い。

18/08/2025

俵 万智 選

 2025・8・18

  パン・レタス・ハム・レタス・パン 回文のように重ねていく
  ハムサンド
                 豊中市 葉村 直

(評) サンドイッチを作る手順を、具体的な単語でシンプルに
  可視化した上の句。生き生きと語呂もいい。加えて回文という
  見立てが、なんとも楽しく、言葉のサンドイッチを味わう気分だ。

  ラーメンをゆっくり啜る弱くも
  たくさんあるといい命綱
                 東京都 石川 真琴

(評) ラーメンを食べるというようなささやかなことも、
  心は救われる。そんな小さな自分への励ましを、たくさん持つ
  ことの大切さ。細いものが縒り合わさって太い綱になる。

  一拍に音符つめこむようにして
  伝えたかった待ってごめん違うの
                 東京都 葉山 あも

(評) 結句にまさに詰め込んでいるところが工夫だ。
  上の句の体現となっていて面白い。

 2025・8・11

  封を切りアイスを夏に晒したら
  正座を崩すように溶け出す
            宇部市 常田 瑛子

(評) 溶けるアイスを捉えた比喩に「正座を崩す」が印象的だ。
  更にアイスを描きつつ、その周りの空気が押し寄せるように届く
  のがすごい。「夏」という大きい語が効いている。

  オルゴールみたいだ
  祖母は唐突に語り始めてそれっきり静か
            大和郡山市 大津 穂波

(評) 高齢の人にありがちな様子を、オルゴールという美しい
  たとえで捉えたところに愛情が感じられる。「みたいに」ではなく
  「みたいだ」が、一首の柄を大きくしている。

  笑って、ときみにたくさん言いたくて
  カメラを持っていく旅だった
            八王子市 吉村 のぞみ

(評) 写真を撮る場面なら「笑って」という声掛けが、いくらでも
  できる。素敵な言い訳のためのカメラである。

10/08/2025

俵 万智 選

 2025・8・11

  封を切りアイスを夏に晒したら
  正座を崩すように溶け出す
            宇部市 常田 瑛子

(評) 溶けるアイスを捉えた比喩に「正座を崩す」が印象的だ。
  更にアイスを描きつつ、その周りの空気が押し寄せるように届く
  のがすごい。「夏」という大きい語が効いている。

  オルゴールみたいだ
  祖母は唐突に語り始めてそれっきり静か
            大和郡山市 大津 穂波

(評) 高齢の人にありがちな様子を、オルゴールという美しい
  たとえで捉えたところに愛情が感じられる。「みたいに」ではなく
  「みたいだ」が、一首の柄を大きくしている。

  笑って、ときみにたくさん言いたくて
  カメラを持っていく旅だった
            八王子市 吉村 のぞみ

(評) 写真を撮る場面なら「笑って」という声掛けが、いくらでも
  できる。素敵な言い訳のためのカメラである。

 2025・8・4

  切り返しすれどはみ出る
  車庫入れのごとき推敲重ねていたり
            東京都 富見井 高志

(評) 目標とするところは、わかっているのだけれど、なかなか
  うまくいかないもどかしさ。丁寧に、少しずつ、近づけるしか
  ないところ。車庫入れの比喩にぴったりだ。

  子を打ったあとの食卓ふりかけの
  ドラえもんだけ笑っておりぬ
            大和郡山市 本田 岳

(評) 子はもちろん、手を挙げたほうも、表情はひきつっている。
  印刷のドラえもんだけが笑っているという言い方で、それ以外
  のすべてがそうでないことが、巧みに強調された。

  何だって調べて分かってしまうから
  不思議なことをそのままにした
            越谷市 あきやま

(評) 何でも手軽に調べられてしまう時代の便利さに、ちょっと
  抗う感じがいい。不思議が不思議であることの尊さを思う。

03/08/2025

俵 万智 選

 2025・8・4

  切り返しすれどはみ出る
  車庫入れのごとき推敲重ねていたり
            東京都 富見井 高志

(評) 目標とするところは、わかっているのだけれど、なかなか
  うまくいかないもどかしさ。丁寧に、少しずつ、近づけるしか
  ないところ。車庫入れの比喩にぴったりだ。

  子を打ったあとの食卓ふりかけの
  ドラえもんだけ笑っておりぬ
            大和郡山市 本田 岳

(評) 子はもちろん、手を挙げたほうも、表情はひきつっている。
  印刷のドラえもんだけが笑っているという言い方で、それ以外
  のすべてがそうでないことが、巧みに強調された。

  何だって調べて分かってしまうから
  不思議なことをそのままにした
            越谷市 あきやま

(評) 何でも手軽に調べられてしまう時代の便利さに、ちょっと
  抗う感じがいい。不思議が不思議であることの尊さを思う。

 2025・7・28

  おそらくはパンを知らない生地なのに
  パンをめざしてふくらんでゆく
            朝霞市 桐島 あお

(評) 子どもが言葉を覚えたり、歩きだしたりするたびに、
  誰が教えているのだろうと思う。そんなふうに子育ての歌
  として私は読んだが、パンはさまざまなものと重ねあわせて
  読める、そこも魅力だ。

  付き合っていると思っていた人に
  付き合いのある人と言われる
            京都市 寺西 和史

(評) 似て非なる言い回し! ほんの三文字の違いなのに、
  絶妙にして絶望的な差が、切ないおかしみを醸しだしている。

  いつだって味方ですよと言ふやうに
  ぢつと立つている郵便ポスト
            岐阜市 後藤 進

(評) 見守ってくれているかのようなポストの安心感。歌壇への
  投稿葉書を投函するポストだとしたら、いっそう味わい深い。

 2025・7・21

  蝉の羽化に息呑む子らのきみたちも
  ひかりまみれで生まれたことを
            千葉市  芍 薬

(評) 子どもたちの様子を見守りつつ、君たちもそうだった
  んだよと重ね合わせている。「ひかりまみれ」が神秘を
  伝えて美しい。「きみたちも」という切り替えと結句の
  言いさしが、歌全体を大きくしていて見事。

  思い出に浸るわたしを宛先とする
  絵はがきを旅に選びぬ
            東京都 富見井 高志

(評) 未来の自分に宛てた絵はがき。きっと余韻に浸ってる
  頃だろうから・・・・と見越した視点が面白い。

  「先生にはわからないよ」と言われおり
  昔の私の眼をした子らに
            大和郡山市 大津 穂波

(評) いい先生だなと思う。自分にもあった大人への反発
  の時代を思い出しつつ、生徒たちと向き合っている。

27/07/2025

俵 万智 選

 2025・7・28

  おそらくはパンを知らない生地なのに
  パンをめざしてふくらんでゆく
            朝霞市 桐島 あお

(評) 子どもが言葉を覚えたり、歩きだしたりするたびに、
  誰が教えているのだろうと思う。そんなふうに子育ての歌
  として私は読んだが、パンはさまざまなものと重ねあわせて
  読める、そこも魅力だ。

  付き合っていると思っていた人に
  付き合いのある人と言われる
            京都市 寺西 和史

(評) 似て非なる言い回し! ほんの三文字の違いなのに、
  絶妙にして絶望的な差が、切ないおかしみを醸しだしている。

  いつだって味方ですよと言ふやうに
  ぢつと立つている郵便ポスト
            岐阜市 後藤 進

(評) 見守ってくれているかのようなポストの安心感。歌壇への
  投稿葉書を投函するポストだとしたら、いっそう味わい深い。

 2025・7・21

  蝉の羽化に息呑む子らのきみたちも
  ひかりまみれで生まれたことを
            千葉市  芍 薬

(評) 子どもたちの様子を見守りつつ、君たちもそうだった
  んだよと重ね合わせている。「ひかりまみれ」が神秘を
  伝えて美しい。「きみたちも」という切り替えと結句の
  言いさしが、歌全体を大きくしていて見事。

  思い出に浸るわたしを宛先とする
  絵はがきを旅に選びぬ
            東京都 富見井 高志

(評) 未来の自分に宛てた絵はがき。きっと余韻に浸ってる
  頃だろうから・・・・と見越した視点が面白い。

  「先生にはわからないよ」と言われおり
  昔の私の眼をした子らに
            大和郡山市 大津 穂波

(評) いい先生だなと思う。自分にもあった大人への反発
  の時代を思い出しつつ、生徒たちと向き合っている。

21/07/2025

俵 万智 選

 2025・7・21

  蝉の羽化に息呑む子らのきみたちも
  ひかりまみれで生まれたことを
            千葉市  芍 薬

(評) 子どもたちの様子を見守りつつ、君たちもそうだった
  んだよと重ね合わせている。「ひかりまみれ」が神秘を
  伝えて美しい。「きみたちも」という切り替えと結句の
  言いさしが、歌全体を大きくしていて見事。

  思い出に浸るわたしを宛先とする
  絵はがきを旅に選びぬ
            東京都 富見井 高志

(評) 未来の自分に宛てた絵はがき。きっと余韻に浸ってる
  頃だろうから・・・・と見越した視点が面白い。

  「先生にはわからないよ」と言われおり
  昔の私の眼をした子らに
            大和郡山市 大津 穂波

(評) いい先生だなと思う。自分にもあった大人への反発
  の時代を思い出しつつ、生徒たちと向き合っている。

 2025・7・15

  分けあえば虹のかたちになる
  晴れた心でふたり食べるドーナツ
            越谷市 あきやま

(評) 丸いドーナツを半分こすると虹の形になる・・・
  なんて素敵な発見だろう。二人には雨の時間があったのかも
  しれない。仲直りの雨上がりにかかる虹。それがこのドーナツ
  なのだ。結句まで答えを明かさない語順もいい。

  紙を折り鶴が生まれてくるまでの
  時間にこころの折り目をつくる
            和歌山県 助野貴美子

(評) 鶴を折ることは、単なる手作業ではない。折るごとに
  心を確認し、祈りを込める。それを捉えた「こころの折り目」
  が素晴らしい。

  浅かった緑濃くなり夏に向け
  充電100%の樹木
            東京都 武藤 義哉

(評) 新緑のみずみずしい浅緑から、力強く濃い緑へ。樹木の葉
  の色の変化を、生命力とともにキャッチした「充電100%」
  が楽しい。

住所

Nagasawa Ko/236
Imabari-shi, Ehime
799-1527

電話番号

+81898483019

アラート

Spirit of Jesus Church, Ehimeがニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

事業に問い合わせをする

Spirit of Jesus Church, Ehimeにメッセージを送信:

共有する

カテゴリー

水と霊の福音

旧新約聖書を読み解く すべてに耳を傾けて得た結論、    「神を畏れ、その戒めを守れ。」    これこそ、人間のすべて。    神は、善をも悪をも    一切の業を、隠れたこともすべて    裁きの座に引き出されるであろう。           (コヘレトの言葉 12章13~14節)   無限大を無限大で割れば1。 広大無辺と思われる「聖書の世界」も、 神の霊の無限の光に照らされれば、 実にシンプルなことばで表現できる「真理」が現れてくる。 人生の意味を探し求めたソロモン王を思う。 聡明な心は知識を獲得する。    知恵ある耳は知識を追求する。           (箴言 18章15節)   若き時代に真宗の学僧として修業した恩師木村修三郎先生、 お話を伺うと、「漢字」1字に含まれた情報量の膨大なこと、 よって深い内容の世界に向かって漢字を使えば、 僅かな字数を組み合わせることによって表現しうるという。   それで、先生の著された「聖書の読み解き、一筆書き」ともいえる、漢字840字で表現し尽した『水輿霊福音』のことを、 「これはスゴイものだ」と今更の如くに読みかえす。   折も折り、お嬢様からのなつかしい電話、 先生は今年、90歳になられ、とみにお元気と伺う。 「公表」させて頂いてよろしいですか? どうぞ・・・   これは今から14年前、1987年に突如、 イエスさまよりのみ教えを賜わって一気に書き上げたもの。 全文はわたしの記念すべき「還暦」の日、 きたる20日に発表させていただくことにして、 少しづつ、先生のご解説の部分から御紹介したい。                      (2001年8月) 📷

聖書はみな神の感動によるものにして 教誨といましめと矯正と義を薫陶するとに益あり。 これ神の人の全くなりて、 諸般の善き業に備を全うせん為なり。 (テモテ後書3章16~17節) 📷 水輿霊福音               SUIYOREIHUKUIN                                                     1987年 吉日  木村恒修述  〈水輿霊福音之偈〉     創造天地唯一神    萬有由之而造焉  Suiyorei Hukuin Sige Soozoo Tenti Yuitu Sin Bannu Yuusi Nizooen   生在其中畢竟依     生者人之眞光也    帰命無量壽神來  Shoozai Gochu Hikkyoe Shooja Ninsi Sinkooya Kimyoomuryoo Ju Sinrai  南無不可思議光     往昔耶蘇因位時     為亜當及婦夏娃 Namu Hukasigi Koo Oojaku Iesu Inniji Yi Adam Gyuhu Eva   超発稀有大悲心     皮衣撫輿顕示之    宣言無上贖罪誓 Choohatu Keu Daihisin Hie Buyo Kenji Si Sengen Mujoo Shokuzai Sei   創世三章十五節     以賽五三及三五    亦賽四三於ニ五  Soosei Sanshoo Juugosetu Iisai Goosan Gyu Sangoo Yakusai Yonsan Oo Nigoo  重誓名聲聞十方     普放無量無邊光     清浄歓喜智慧光 Juusei Myosho Mon Jippo Huhoo Muryoo Muhenkoo Shoojo Kangi Tiekoo   不断難思無稱光     超日月光照塵利    一切群生蒙光照 Hudan Nanji Mushookoo Cho Nitigatu Koosho Jinsetu Issai Gunjo Mukooshoo 摩西引羊至野外     迄大神之山何烈    自荊棘中呼之曰 Moosee Inyoo Si Yagai Kittaisinsi San Horeb Ji Keikyoku Chu Koosiwa   我乃自有自有者     生物之命在鮮血    我賜爾灑之於壇 Ganai Jiuu Jiuusha Seibutusii Myozai Senketu Gashoo Niisaisi Oodan   以贖爾命蓋以血     因大悲永生在矣    耶蘇所以輿出生 Iishokuni Myogai Yiiketu In Taihi Eisei Zai Yi Iesu Shooi Koo Shuuse  唯設水輿霊福音     應信救主如実言     我誠汝語我誠語 Yuisetu Suiyorei Hukuin Oosin Kyushu Nyoojitugon Gajo Nyogo Gajogo   非由水輿霊而生     人不能入神之國    至心信楽発異言 Hiyuu Suiyorei Nisho Nin Hunoonyu Sinsiikoku Sisin Singyo Hooigen   成等覚證入慢内     非爾選我我選爾    大悲救済願具現 Jootoo Gakushoo Nyumakunai Hiniisenga Gaasenni Taihi Kyusai Gangugen   時約日中受大光    掃羅変身易行道    憶念耶蘇贖罪愛 Jiiyaku Nitthu Jutaikoo Poulo Henshin Igyodoo Okunen Iesu Shokuzaiai   宣説大乗無上法    顕示難行陸路苦    信楽易行空航楽 Senzetu Daijo Mujoohoo Kenji Nangyo Rokurooku Singyo Igyo Kuu Kooraku   依両約典顕眞実    光闡横超大福音    廣由等流愛廻向 Eryo Yakuten Kensinjitu Koosen Oothoo Daihukuin Kooyu Tooru Aiekoo   為度群生彰一心    歸入功徳大法海    必獲入大會衆数 Yido Gunjoo Shooissin Kinyu Kudoku Daihookai Hitugyaku Nhuudaie Shuuju   即凡耶蘇證召者    各位浸礼耶蘇名    且受割礼伴霊言 Sokubon Iesu Shooshoosha Kakui Sinrei Iesu Myo Soju Katurei Banreigon 約翰又證耶蘇曰    神羔乃負世之罪    以聖霊施洗者也 Yohan Usho Iesu Wa Shinkoonaihu Seeizai Yi Seirei Se Sensha Ya   斯言於伯大尼地    惟我有為己之故    塗抹不念爾愆罪 Sigon O Betani Ti Yuiga U Yi Kooshiko Toomatu Huunen Nii Enzai   即以己血所購者    以耶蘇之心以心    彼原有大神之状 Sokui Koketu Shookoosha Yi Iesu Sisin Isin Higen Nu Taisin Sijoo   不以匹神為強取    乃虚己承順至死    甚而死於十字架 Hui Hitsusin Yii Goosi Naikyo Kosho Junsiisi Jinni Siwoo Kaahuaka   故大神躋之至高    耶蘇神音水輿霊    邪見僑慢悪衆生 Koo Taisin Saisi Sikoo Iesu Sinin Suiyorei Jaken Kyooman Nakushujoo   信楽受持甚以難    難中之難無過斯    西天印度之論家 Singyoo Juuji Jin Ninan Nanchuu Sinan Muukasi Saiten Indoo Sii Ronge   中夏日域之使徒    顕主神輿世正意    明聖旨贖罪應機 Chuuka Nitiiki Sii Siito Kenshuu Sinkoo Seishooi Myoseisi Shokuzai Ooki   行者正受金剛心    慶喜一念相應後    輿耶蘇等獲永世 Gyoosha Shooju Kongoosin Kyooki Itinen Soo Oogo Yo Iesu Toogyaku Eisei   即證幕内之常楽    基督在爾衷聖霊    為由栄之大望也 Sokushoo Makunai Sijoraku Kiristozaini Chuuseirei Yi Yu Eisi Taibooya   乃由信基督之義    聞耶蘇復活之聲    我主我神以眞神 Naiyu Sin Kiristo Sigi Mon Iesu Hukkatu Sisei Gashuu Gaasin Yi Sinsin   以榮光大御神焉    耶蘇至腓立比境    聞其徒謂我為誰 Yi Eiko Daigyosin En Iesu Si Piripi Kyo Mon Goto Yuiga Yisui 彼得曰爾乃基督    維生諒大神子也    以天国之鑰予爾 Petro Waku Ninai Kiristo Yuisho Ryo Taisinsin Ya Yi Tengoku Si Yakuyo Ni   陰府之権不能勝    我建我會於此磐   聖霊大降五旬節 Inpusiken Hunooshoo Gakengakai Ooshiiban Seirei Taikoo Gojunsetu   兄弟乎我當何為    彼得曰爾宣改悔   各位受洗主之名 Keitei Koga Too Kai Petro Wani Senkaikai Kakui Jusen Shuusimyo   且将受霊之賜焉    我之救主将召者   阿々們阿利路亜 Sosho Jurei Si Shooen Gasi Kyushu Shooshoosha Aamen Hareruya   使徒純師明聖典    憐岷善悪凡夫人   福音眞證興片州 Sito Junshi Myoseiten Renmin Zenmaku Bonpujin Hukuin Sinshoo Koohenshu   撰擇主旨弘悪世    環來生死輪転家   決以疑情以所止 Senjaku Shuusi Gu Akuse Genrai Shooji Rintenge Ketti Gijoo Yi Shooshi   即入幔内平和境    必以信心為能入   極重悪人受新生 Sokunyu Makunai Heiwakyo Hitti Sinjin Yi Noonyu Gokuju Akunin Ju Shinsei   我亦在彼摂取中    煩悩障眼錐不見   大悲無倦常照我 Gayakuzaihi Sesshu Thu Bonnoo Shoogen Sui Huken Daihi Muken Jooshooga   以霊以誠方言拝    忽以為奇必更正   松柏挺生代荊棘 Yirei Yijo Hoogenhai Motti Yiki Hikkoosei Shohaku Teishoo Daikeikyoku   岡拈秀発代疾藜    阿々們阿利路亜   弘経大預言者等 Koonen Shuuhotu Daisiturei Aamen Hareruya Gukyo Daiyogensha Too   拯済無邊極濁悪    道俗時衆共同心   唯可信斯使徒説 Joosai Muhen Gokujokuaku Doozoku Jishu Gudoosin Yuika Sinsi Sh*tosetu