真言宗 吉祥院

真言宗 吉祥院 北海道三十六不動尊霊場 第32番札所
北海道八十八ヶ所霊場  第71番札所

山田壽栄尼が本尊大日如来を勧請して、無病息災、水子供養、先祖供養のお寺とし西区平和に吉祥院を開山しました。
昭和57年、寺号公称。
北海道では初めてとなる「一日尼僧修行会」を厳修し同行の輪を広めました。平成元年には、北海道三十六不動尊霊場開創にあわせ檀信徒の浄財により札幌市北区(現所在地)に飛び地境内を取得して吉祥院別院を建立し別院本尊に御身丈3mの「赤目不動明王」を勧請しました。
札幌市西区の五天山の麓より現在の地へ移り、不動明王の偉大な加持威力によって理論や科学にて解明できない数々の不思議なお力と御慈悲を頂き壇信徒の心の寄りどころとして、また32歳厄払いの霊験ある寺として近郊はもとより全国各地より多くの参拝者が集まり信仰の菩提心が広まっております。

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(36)第6章 光と影の狭間で —— ④ 谷の空気が変わっていた。  広場を包んでいた霧は、ゆるやかに流れを変え、村全体を覆い始めている。  風は冷たく、地の底から吹き上がってくるよ...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(36)第6章 光と影の狭間で —— ④

 谷の空気が変わっていた。  広場を包んでいた霧は、ゆるやかに流れを変え、村全体を覆い始めている。  風は冷たく、地の底から吹き上がってくるようだった。  空海は、谷の奥を見つめていた。  何かが動いている。  それは目に見える存在ではない。  だが確かに、村全体の感情が揺れ始めている。...

(4)闇に沈む声  谷の空気が変わっていた。  広場を包んでいた霧は、ゆるやかに流れを変え、村全体を覆い始めている。  風は冷たく、地の底から吹き上がってくるようだった。  空海は、谷の奥を見つめていた […...

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(35)第6章 光と影の狭間で —— ③ 広場は、異様な静けさに包まれていた。  人々は動けずにいる。  霧の中で揺らめく巨大な影。  そして石壇の男の背後に立ち上がった、さらに濃い...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(35)第6章 光と影の狭間で —— ③

 広場は、異様な静けさに包まれていた。  人々は動けずにいる。  霧の中で揺らめく巨大な影。  そして石壇の男の背後に立ち上がった、さらに濃い闇。  誰もが、それを見てしまった。  否定し続けたものが、消えてはいなかったことを。  石壇の男は、なお後ずさっている。...

(3)光への執着  広場は、異様な静けさに包まれていた。  人々は動けずにいる。  霧の中で揺らめく巨大な影。  そして石壇の男の背後に立ち上がった、さらに濃い闇。  誰もが、それを見てしまった。  否 […]

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(34)第6章 光と影の狭間で —— ② 群衆の視線が、空海へ集まっていた。  霧は広場をゆっくりと流れ、朝の光を薄く濁らせている。  その白い揺らぎの中で、青年だけが取り残されてい...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(34)第6章 光と影の狭間で —— ②

 群衆の視線が、空海へ集まっていた。  霧は広場をゆっくりと流れ、朝の光を薄く濁らせている。  その白い揺らぎの中で、青年だけが取り残されていた。  背後には黒い影。  揺れながら、彼の輪郭と重なっている。  人々は怯えていた。  だがその怯えは、影そのものへの恐怖ではない。  自らの中にも同じものがあると、どこかで感じている恐れだった。...

 群衆の視線が、空海へ集まっていた。  霧は広場をゆっくりと流れ、朝の光を薄く濁らせている。  その白い揺らぎの中で、青年だけが取り残されていた。  背後には黒い影。  揺れながら、彼の輪郭と重なっている.....

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(33)第6章 光と影の狭間で —— ① 谷へ降りる道は、思っていた以上に深かった。  空海は細い山道をゆっくりと下っていく。  左右には濃い木々が迫り、朝の光は枝葉に遮られて地まで...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(33)第6章 光と影の狭間で —— ①

 谷へ降りる道は、思っていた以上に深かった。  空海は細い山道をゆっくりと下っていく。  左右には濃い木々が迫り、朝の光は枝葉に遮られて地まで届かない。  湿った空気が肌にまとわりつく。  霧は薄く流れている。  だがその霧には、ただの水気ではない気配があった。...

(1)霧の谷へ  谷へ降りる道は、思っていた以上に深かった。  空海は細い山道をゆっくりと下っていく。  左右には濃い木々が迫り、朝の光は枝葉に遮られて地まで届かない。  湿った空気が肌にまとわりつく。 […...

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(32)第5章 釈迦の沈黙 沈黙の余光と次なる道——⑦ 朝の光は、すでに森の奥深くまで差し込んでいた。  木々の幹に落ちる光は細く、長く、地に曼荼羅のような影を描いている。  風は穏...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(32)第5章 釈迦の沈黙 沈黙の余光と次なる道——⑦

 朝の光は、すでに森の奥深くまで差し込んでいた。  木々の幹に落ちる光は細く、長く、地に曼荼羅のような影を描いている。  風は穏やかで、夜の冷たさをわずかに残しながら流れていた。  空海は歩いていた。  急ぐでもなく、留まるでもなく。  ただ、歩みそのものが祈りであるように。...

(7)沈黙の余光と次なる道  朝の光は、すでに森の奥深くまで差し込んでいた。  木々の幹に落ちる光は細く、長く、地に曼荼羅のような影を描いている。  風は穏やかで、夜の冷たさをわずかに残しながら流れてい [....

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(31)第5章 釈迦の沈黙 言葉なき教えの正体——⑥ 森はすでに朝の光に満たされていた。  夜の静寂は消えてはいない。  ただ、光の中に溶け込んでいる。  空海は歩き続けている。  ...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(31)第5章 釈迦の沈黙 言葉なき教えの正体——⑥

 森はすでに朝の光に満たされていた。  夜の静寂は消えてはいない。  ただ、光の中に溶け込んでいる。  空海は歩き続けている。  一歩、また一歩。  その歩みは変わらない。  だが、その内側は大きく変わっていた。  沈黙の中でほどけた自己。  関係として現れた世界。  怒りが守護へと転じた瞬間。...

(6)言葉なき教えの正体  森はすでに朝の光に満たされていた。  夜の静寂は消えてはいない。  ただ、光の中に溶け込んでいる。  空海は歩き続けている。  一歩、また一歩。  その歩みは変わらない。   […]

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(30)第5章 釈迦の沈黙 怒りが守護へと転ずるとき——⑤ 空海は、森の中を歩いていた。  背後に残した争いの気配は、完全には消えていない。 だが、それに引き戻されることもなかった。...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(30)第5章 釈迦の沈黙 怒りが守護へと転ずるとき——⑤

 空海は、森の中を歩いていた。  背後に残した争いの気配は、完全には消えていない。 だが、それに引き戻されることもなかった。  彼の内には、静かな変化が続いていた。  沈黙の中でほどけたもの。 そして、現実の中で再び立ち上がったもの。  その両方が、まだ統合されきってはいない。  分離のない在り方。 分離の中での行為。  その二つは、いまなお空海の中で揺れていた。...

 空海は、森の中を歩いていた。  背後に残した争いの気配は、完全には消えていない。 だが、それに引き戻されることもなかった。  彼の内には、静かな変化が続いていた。  沈黙の中でほどけたもの。 そして、現...

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(29)第5章 釈迦の沈黙 沈黙を携えて現実へ——④ 夜は、ゆるやかに明けはじめていた。  東の空に、かすかな光が滲む。  森の輪郭が、少しずつ浮かび上がる。  空海は歩いている。 ...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(29)第5章 釈迦の沈黙 沈黙を携えて現実へ——④

 夜は、ゆるやかに明けはじめていた。  東の空に、かすかな光が滲む。  森の輪郭が、少しずつ浮かび上がる。  空海は歩いている。  その足取りは、静かで、迷いがない。  だがその内には、微かな揺らぎがあった。  沈黙の中で見たもの。  分離の消えた世界。  関係としての存在。  それらは確かだった。  だが今、世界は再び「形」を取り戻しはじめている。...

 夜は、ゆるやかに明けはじめていた。  東の空に、かすかな光が滲む。  森の輪郭が、少しずつ浮かび上がる。  空海は歩いている。  その足取りは、静かで、迷いがない。  だがその内には、微かな揺らぎがあった....

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(28)第5章 釈迦の沈黙 沈黙のあとに現れる世界の座標——③ 沈黙は、すべてをほどいた。  だがそれは、終わりではなかった。  ほどけたものの奥から、別の在り方が静かに立ち上がりは...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(28)第5章 釈迦の沈黙 沈黙のあとに現れる世界の座標——③

 沈黙は、すべてをほどいた。  だがそれは、終わりではなかった。  ほどけたものの奥から、別の在り方が静かに立ち上がりはじめていた。  空海は座したまま、ゆっくりと呼吸を続けている。  呼吸は戻ってきている。  だがそれは、以前のように「自分がしている行為」ではなかった。...

 沈黙は、すべてをほどいた。  だがそれは、終わりではなかった。  ほどけたものの奥から、別の在り方が静かに立ち上がりはじめていた。  空海は座したまま、ゆっくりと呼吸を続けている。  呼吸は戻ってきてい.....

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(27)第5章 釈迦の沈黙 沈黙の中で起こる自己の溶解——② 沈黙は、音の消失ではなかった。  それは、あらゆる働きが静かに緩み、ほどけていく場だった。  空海は岩の上に座し、背筋を...
21/05/2026

【長編連載小説】 『こころの座標 外伝:失われた時間の旅』(27)第5章 釈迦の沈黙 沈黙の中で起こる自己の溶解——②

 沈黙は、音の消失ではなかった。  それは、あらゆる働きが静かに緩み、ほどけていく場だった。  空海は岩の上に座し、背筋を伸ばしたまま動かない。  呼吸は続いている。  だがその呼吸は、もはや自分の意志によって行われている感覚ではなかった。  吸う。  吐く。  その繰り返しは確かにある。  だがそれを「している者」が見当たらない。...

 沈黙は、音の消失ではなかった。  それは、あらゆる働きが静かに緩み、ほどけていく場だった。  空海は岩の上に座し、背筋を伸ばしたまま動かない。  呼吸は続いている。  だがその呼吸は、もはや自分の意志に.....

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北30条西13丁目2番6号
北海道
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